当院のご案内

当院のご案内

脊髄損傷の急性期から、リハビリ、社会復帰にいたるまでを一貫として治療する、日本で有数の専門施設です。

総合せき損センターは、脊髄脊椎疾患患者を対象とした病床数150床の専門病院で、年間800例以上の手術を行っています。
中でも脊髄損傷患者に対して、救命救急の初期治療から社会復帰までを一貫として管理するシステムをとっています。
早期治療、早期リハビリテーションを基本としており、入院当日から手術後も翌日から積極的にリハビリテーションを行っています。また、診療圏が西日本一円と広いので緊急患者搬送のためのヘリポートも併設されています。

病院の特色

労働災害や交通事故などによる脊髄損傷患者にとっては、できるだけ早い時期に専門的治療を行うことが重要です。 これを実現するために、労働福祉事業団(現労働者健康安全機構)は昭和54年、福岡県飯塚市に、わが国初めての総合せき損 センターをスタートさせました。以来30年、まったく新しい試みに取り組んだスタッフたちは、着実に体制を固め、数 々の成果をあげてきており、国内外からの研修の医師、技師、看護師も多く、また施設見学者も途絶えることがありません。 センターの柱となるのは、脊髄損傷患者の急性期治療から慢性期のリハビリテーションまでを一貫として管理するシステムと、 脊椎・脊髄由来の麻痺や疼痛の診断・治療の専門性であります。現在までの入院脊髄損傷患者は約2110名(1979~2008年)を超え、その診療 圏が西日本一円と広いので、緊急患者のためのヘリポートもあります。整形外科を中心に、排尿障害を専門とする泌尿器科、脊椎・脊髄障害を扱うリハビリテーション科、麻酔科、および全身合併症管理のための内科が設置されています。

基本理念

「受診してよかった」と思われる病院でありたい。

[基本方針]

  1. 脊髄損傷の専門病院であることを自覚し、救命救急の初期治療から社会復帰まで一貫した医療を行います。
  2. 患者さんの人権を尊重した医療を実現します。
  3. 安全で良質な医療を行います。
  4. 高度な脊髄損傷医療の普及に努めます。

沿革

昭和49年労働省(当時)において、現有施設での脊損患者の長期滞在化、欧米諸国に比較して立ち遅れている社会復帰の現状が確認され、昭和50年度の重要労働施策の一環として、脊損患者等の先駆的専門医療施設設置の構想が出されました。
労働者健康安全機構(旧/労働福祉事業団)では、高齢・障害・求職者雇用支援機構(旧/雇用促進事業団)と共に検討を重ね西欧諸国の実情調査の結果、総合せき損センター設置の機運が高まり、福岡県並びに飯塚市の強力な誘致もあり、当地に建設することが決定しました。
昭和51年11月敷地造成工事に着工し3カ年を経て、昭和54年3月に竣工し、同年6月1日に診療を開始しました。

勤務医の負担軽減及び処遇改善

当院では、勤務医の負担軽減及び処遇改善のため、以下の項目について取り組みを行っております。
・医師の労働時間短縮にむけた取り組み
 連続当直を行わない勤務体制の実施
 当直明けの業務内容に対する配慮
 複数主治医制の導入
 短時間正規雇用医師の活用(育児・介護のための勤務時間短縮)
・他職種との業務分担
 看護師による初療時予診・検査手順説明・静脈採血及び静脈注射・ラインの確保・尿道カテーテル留置
 検査部による静脈採血の実施
・医師事務作業補助者の配置と育成

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